先日の講演より(9)学びの海外事情
スライドシェア・シリーズ
今回から「第四部:未来の学び」に入ります。
(過去分:第一部 教育ってなに?(①、②、③)第二部 過去からの教訓(④、⑤)「第三部:不確実な未来⑥、⑦、⑧」)
第四部では駆け足で海外の学校事情について述べたいと思います。
アジアの学校
このランキング(THE)では東大もアジアで7位なのですね。
もう一つのQuacquarelli Symondsが出しているランキングでは東大は11位です。
シンガポールと中国が強いですね。
中国はSTEM教育に4兆円突っ込むらしいです。AIやテクノロジーで日本を凌駕している中国が更に加速していくようです。
シンガポールは激しい受験競争で有名ですが、上位層では受験廃止など点数で測ることから、Creativityを推進するような教育に切り替えようとしています。
アジアのトップ国の教育のキーワードは「トップダウン」と「エリート育成」で、この分野ではとてもスピード感のある展開をしています。
「日本、大丈夫かいな」という危機感は持っておいた方がいいのでしょうね。
アメリカの学校
アメリカの学校は玉石混交です。貧困地域での公教育の崩壊の話などは悲しくなります。
世界の大学ランキングでは、アメリカはやはり強いですね。
世界中からトップ学生が集まり、やがて先進企業でバンバン稼ぐという感じでしょうか?
アメリカでは、新たな学校がどんどんできているようです。
High Tech Highという学校はドキュメンタリ映画になったりしていますが、先進的な取り組みをしています(と言っても、これでも18年前の話)
現在の「年齢別・科目別」の教育カリキュラムは実に120年前のスタイルとのことで、驚きです。
(以前書いたブログ「アメリカ関連の教育の本」はこちら)
ヨーロッパの学校
国が多いのでなかなか一括りにできませんが、私はオランダがステキだなとおもいました。
一定数の保護者が集まって要請すれば、学校が創れる。サポートや補助も得られるらしいです。
市民が大切なこと(教育や医療)を自分達で決めていくというのは、素晴らしい。
そのための「自立した市民」の育成が教育の役割といったところでしょうか。
「教育の民主化」「子どもの権利」が明確で、それに沿った教育が目指されているという印象を受けました。
各国とも様々に事情は異なりますので、一概に比較はできません。
私は「次世代の日本は(経済を超えて)真の豊かさを目指してほしい」と思っています。
私の中では「自分達で自分達の選択肢を創る国」というのは、とても豊かな気がします。
お上が創った選択肢を飲み込むしかないのは、成熟した国とは言えないと思います。
ですので、オランダのあり方は日本が未来を考えていく際に十分な示唆を与えると私は無邪気に思います。
<堺谷武志の略歴>
大阪出身、京都大学工学部、南カリフォルニア大学MBA、三菱UFJ銀行を経て、キッズアイランド設立。保育士。一女の父。週末登山家。
現在「都会の子どもに『ソダチバ』を!」プロジェクト推進中
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