先日の講演より(1)教育ってなに?


先日、近隣の小学校でお話をした際のスライドを何回かに分けてシェアしたいと思います。

 

第一部のお題は「教育ってなに」というお話です。

ちなみに第一部から第五部まであって、それぞれを分けるので長丁場になりますがよろしければお付き合いください。

教育ってなに?

話は明治時代にまでさかのぼりますが、やはりこの人からスタートしたい。

「学校って、人にものを教える場所じゃないよ。才能の芽を摘まないで伸ばしていくためのツールだよ」

「教育って言葉がそもそもけしからん。発育と言いなさい」と強烈です。

 

一万円札の人として政府から歴史上最大限の敬意を払われていますが、実は教育観としては国と真っ向対立?(笑)

 

いまだに制度設計的には、お国の目標から下に下りてくる流れ

とは言っても、いまだに教育の制度設計的なプロセスはいまだに大きくは変わっていないでしょう。

 

こんな感じで「上から像をおろしていく」。その案が中央から各県経由で現場に下りてくる。

そして、あんまりうまくいかない(笑)

 

スライド:人生とは「下から上」への流れ

なぜうまく行かないか理由はシンプルで、人生は「上から下」ではなく「下から上」への流れるからです。

特に、今の時代は上から下ろす計画の作り方は難しい。

例えばですが、今は多様化の時代です。

 

昔なら、幸せのあり方は村なり社会が決めてくれました。

例えば男の子なら「働けるようになる。嫁さんをもらう」が村人共通の幸せのパターンでした。

 

ですが、今は多様化の時代ですので、何が幸せかは自分で決める時代なのです。

そして、自分で決めれば決めるほど、全体の目標とはズレてくる。

ひと塊でくくって「〇〇な人を作る」計画を立てることなどできないのです。

 

そもそも、人なんて狙って作れるものではありません。

人を何だと思っているのでしょうか?

「日本のスティーブジョブズをつくる」とか言う人もいますが、とんでもない。

あえて言えば、あの強烈な個性・才能がつぶされなかったのは素晴らしい。

そして、たまたま時代にフィットしただけです。

時代との適合性というのが決定的に重要です。

(時代が違えば、福沢諭吉は下級武士で、伊藤博文は農民で人生を終えていたはずです)

 

作るじゃなくて、「芽をつぶさない」「自立を促す」ための環境を作るなら大賛成です。

で、それこそ福沢諭吉の言う「発育」です。

 

今の時代にぴったりだと思いませんか?

彼が時代を先取りしていたのか、日本が150年遠回りしたのか知りませんが、とっととそうなりたいものです(笑)

 

 

<堺谷武志の略歴>

大阪出身、京都大学工学部、南カリフォルニア大学MBA、三菱UFJ銀行を経て、キッズアイランド設立。保育士。一女の父。週末登山家。

現在「都会の子どもに『ソダチバ』を!」プロジェクト推進中
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