子育てサプリ:これでスッキリ!? 「性格」&「年齢」&「経験」の3つに分けてみる
運営するキッズアイランドには、1歳~10歳頃までのお子さんが通ってくれています。
その中で、子育ての悩み、というか、「どうしたらいいのかしら?」というのは、
圧倒的に1~3歳のお子さんのお母さまが多いです。
「ウチの子は、人見知りが激しくて…」
「ウチの子は、反抗期で言うことを聞かなくて…」
「ウチの子は、おもちゃを一緒に使うことができなくて…」
「ウチの子は、お友だちと仲良くできなくて…」など
そんな悩みにぶつかった時、わたしがオススメするのは、以下の方法です。
- 3つにわけて考えて、頭の中を整理してみましょう!
- できないことは割り切って、できることに集中しましょう!
3つに分けてみる
「ウチの子はどうも〇〇で」とおっしゃるお母さんには、
大きく3つに分けて考えてみませんかと申し上げることがあります。
それは「性格」「年齢」「経験」の3つです。
うちの子は、お友達とおもちゃの貸し借りができないんですという場合。
1つ目は、性格。
何が何でも、人のものが欲しい自分のものは自分のものと言う。
そういう性格のお子さんなのかもしれません。
この年齢ではそれは良し悪しではなく、単にそういう資質・性格ということです。
2つ目は、年齢。
まずもって、2~3歳で完璧に貸し借りができるお子さんはいません。
いたらちょっとビックリしてしまいますね。
これは4歳、5歳、6歳となって、経験もだんだんできるようになっていくようなものです。
三つ目は、経験です。
お友達とおもちゃの取り合いの経験をしたこともないのに、貸し借りがうまくできるはずがありません。
どんどん経験を経ていくことで、できるようになっていくでしょう。
子どもにとって貸し借りはそもそも難しいものです。
所有権の概念が確立した後で、次のステップとして貸し借りがあります。
ましてや公共の場所で使っているオモチャなどは、所有権でもなく、あいまいな使用権的なもの(先に使っていただけ)をやり取りすることになるので難しいのです
実は、大人の世界でも「債権・債務」の法律はとても多くて、
要は揉めることが多いということですね。
これを子どもがスムースにできる方が難しい。
大人が介在せずにある程度自分たちで取り合いをして、
そしてどうやって解決していくかの経験が必要です。
でないと、取られそうになったら大人の顔を見て助けを求めたり、
怒られなければ取っちゃえといった態度を取ったりすることにつながっていきます。
様子を見ていると、力で押し切ったり、他のものを渡して取引したり、
取られたらそのまま、あるいは、口で言い返す、など
子どもながらに様々な工夫をしていくことがあります(いつもではありませんが)
ママと一緒だと、大人同士での配慮から、
変な仕切り方、あまりに早い介入、無理矢理謝らせるなど、子どもにとっての経験を奪ってしまうこともあるようです。
「性格」と「年齢」⇒ まるごと受け止める
例えば、先ほどはおもちゃの貸し借りについて述べましたが、
「ウチの子は人見知りが激しくって」
「ウチの子は、落ち着きがなくて」
など、お子さんの特徴を気にされる場合があるかもしれません。
そういう場合は、「性格」「年齢」「経験」の3つに分けましょう。
この3つのうち、「性格」と「年齢」は変えられません。
ですので、そのまま丸ごと受け止めてあげましょう。
これを変えようとすると無理が生じます。
付け加えると、性格などは一面だけを見ていても不十分です。
慎重な子は、洞察力があることが多いですし、
活発な子は、早とちりすることも多いです。
(また「大人から見た子供らしさ」のようなものにとらわれず、別人格としてその性格を尊重することも大切かと思います)
ですので、「性格」と「年齢」は、そのまま丸ごと受け止めましょう、ある意味で割り切ることが大切です。
「経験」⇒ 環境整備と機会作りに集中する。
性格と年齢を丸ごと受け止めた後、周りの大人は自分でコントロールできることに集中しましょう。
できること、それは「質の高い経験をたくさん積める」ように、環境を整備し、機会を作ることです。
その際にぜひお薦めするのは、
-
光っている部分が伸びるような経験の機会を与える
-
親が好きなことのすばらしさを伝える機会を与える
-
楽しみをベースとした環境を整える
親というのはぜいたくなもので、
自分の子どもの長所は当たり前のものと受け止めすぎていて、
短所(に見えるもの)を直そう、直そうという気持ちが働きがちです。
苦手なことより、得意だったり、親が好きだったり、楽しかったりすることの
経験値が上がるような機会を作ってあげてほしいです。
その中にお子さんが苦手なことにも直面する機会があると思います。それも成長機会かと思います。
また、現代の都心の子どもの育ちの中で不足しがちだと私が思っているのが、
-
自然や季節を感じる機会(←人工的なものに囲まれがち)
-
身体をしっかり動かす経験(←子どもは本来朝から晩まで遊ぶ動物)
-
同年代はじめ多くの人とたっぷり触れ合って過ごす経験(←少子化や遊び場の減少)
といった経験です。
子ども時代はとにかく「遊びつくす」「満足する」「食べる・寝る」を
たっぷりとさせてあげてほしいと思います。
個人的な想いもかなり入りましたが、親も一緒に色々な経験を楽しんでいってください!
PS:
自分もそうなのですが、子どものころの自分の記憶は4~5歳以上からだと思います。
2~3歳というと、実は「大人が覚えている子ども像」よりもっと幼いのですね。
「自分の子どもの頃ってこんなだったかな」と比べようとしても、実は覚えていない。
そして、4~5歳の記憶をベースに考えてみる。正しくイメージできなくて当然です。
今回は、性格・年齢・経験の3つに分ける話をしましたが、
次の機会に、「年齢」に関連して「発達段階」についてお話ししたいと思います。
発達段階とは、簡単に言いますと、
1歳頃はこんな感じ、2歳頃はこんな感じ、といった成長や発達のステップのことです。
1~4歳くらいの流れをざっと頭の隅に入れておくと、「そうなんだ」とかなり気持ち的に楽になれますよ。
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