シリーズ「教育への情熱」:日本型プリスクールの伝道師 加藤太郎さん(下)
「日本型プリスクール」を全国に普及させた伝道師、加藤太郎さんへのインタビューの続き(最終回)です。
【シリーズ「教育への情熱」とは?】
「自らを教育に捧げる人の話を聞きたい」という一念で、企画したこのシリーズ。その情熱や行動力を心からリスペクトし、私の憧れだったシュリーマンの自伝「古代への情熱」を模してタイトルをつけました。題して、「教育への情熱」。お楽しみください。
加藤さんにインタビューする中で、何度か「美しいプログラム」という言葉に出会いました。
気になりましたので、ちょっと深堀りすることにしました。
「美しいプログラム」を目指して
堺谷:キャンプのプログラム、幼児教育のプログラムで「美しいプログラム」とおっしゃっていましたが、加藤さんにとってその「美しさ」って、何なんですか?
まず第一は、学習環境など物理的なものをどう整えるか、です。
キャンプで言えば、キャンプサイトの選び方。芝生、池などの配置を見ながら、最適なサイトを探す。
プリスクールで言えば、教室を始めとした施設の構成です。
日本の限られた空間の中で、インタレスト・エリア(子どもの興味に応じたエリア設計)をどう構築するか。
そういったハード面の話ですね。
第二は、プログラムの流れです。
子どもたちの発達、あとは興味に合ったものが、子どもたちが楽しめるように流れる。
この流れが、スーッと流れていくのが大切なんです。
第三は、スタッフがよく訓練されていること。
献身的で、プロフェッショナルな人材が必要。
教育の世界は、最後はソフトがものをいう世界です。
堺谷:今後も、その美しいプログラムの普及に努めるということですか?
まずは、プログラムを広げていきたい。
今、北海道から九州まで加盟校はあるのですが、地方にももっともっと普及させたい。
学習環境やカリキュラムは、体系化されていないといけないんです。
体系化されていると、原理原則からはずれさえしなければ、子どもたちにとって良い影響を与えます。
堺谷:なるほど。
同時に、この普及のプロセスの中で人材育成を行いたい。
フランチャイズのオーナーや講師、スタッフが育てば、さらにソフトが良くなる。
それが、さらに子供の成長につながります。
幼児教育は、人材育成が連鎖する世界なのです。
そのために、「チャイルドエデュケーション」という新たなセミナー事業を立ち上げました。
これまでのセミナーを相当ブラッシュアップしているので、楽しみにしていてください。
堺谷:さきほどの美しいという話に戻りますが、私は加藤さんのデザインされた学習環境を見て、「幼児向けの施設にしては、スタイリッシュだな」と感じました。
全体にスッキリとしている。色遣いも明るいけど、けばけばしていないとか。
間違っても、ウサギやクマの絵とか貼っていませんよね(笑)
ロゴも温かみはあるけど、甘すぎずカッコいいですし。
この辺りは、元アーティストとしてのこだわりとかあるのですか?
まあ、やっぱりそうですね。…
(著者注記:あれれ、この辺りのアーティスト話になると、照れてしまって、急に口が重くなる加藤さん。プログラムについてはあんなに淀みなく、熱く答えてくれたのに…。
まあ、その辺りは興味のある方は、お近くの「プレイグループ」や「ファーストラーニング」で無料体験を受けてみて下さい。)
教育理念・子どもたちに経験してほしいこと
教育理念
『 子どもたちが熱意にあふれる意欲的な学習者になる』ことを手助けするのが、ミッションです。
子どもたちの自発的な学習意欲とクリエイティビティを伸ばし、変化に激しいグルーバル化された社会を逞しく生き抜いてほしい。
これが、創業以来変わらぬ想いです。
経験してほしいこと
「幼児は行動することによって学ぶ」というという原則は、幼児教育のあり方を明確に示しています。
幼児期の子どもにとっては、行動すること=遊び(Play)が仕事です。
一見遊んでいるだけに見える子どもたちは、実は多くのことを学んでいます。
遊びを通して探究心を伸ばし、アイディアを試したり、問題解決に取り組んだりしているのです。
自らが興味を持てるアクティビティに熱心に取り組むことで、探求したり、課題を発見したり、問題解決する基礎を身につけてほしいのです。
その経験が、将来大人になったときに役立つからです。
プレイグループ・ファーストラーニングに来るメリットは?
グローバル化に対応した教育プログラムを体系的に(理にかなった内容で)学べることです。
子どもだけではなく、保護者の方にも幼児教育、英語教育の情報を提供しています。
プレイグループ、ファーストラーニングにおいてはフランチャイズシステムという形式を取っています。
各校のオーナーたちには理念を共有した熱意のある方が多く、現場レベルで質の高いプログラムを提供しています。
趣味などプライベートはいかがですか?
仕事ばかりの人生ですが、20代半ばから30代前半にかけて山歩きを趣味にしていました。
ベンチャー企業に参画してからはご無沙汰していましたが、5年半前から再開しました。
経営のストレスを感じるときは、山歩きに逃避しています(笑)
最後にメッセージを!
教育の仕事は、大儲けできるような仕事ではありません。
ですが、子ども・大人の成長にたずさわれる素晴らしい仕事です。
興味のある人は、ぜひ頑張ってほしい。
インタビュー後記:
加藤さんのご両親は、民間の幼児英語教育界で草分け的存在だった方です。
著者・堺谷は、お父様に生前お会いしたことがあります。
アイディアマンで典型的な起業家タイプ、ユーモアにあふれ、多くの後進たちに心から慕われた方でした。
加藤さんは、若い頃は反発も覚えたこともあったそうですが、心底尊敬し、その意思を継ぎ、より大きなフィールドで発展させようとされています。
今回のインタビューは、私から加藤さんのお父様に捧げたいと思います。
「太郎さん 頑張ってますよ~。すごいですよ~!」
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