教えてみた「米国トップ校」(2017年9月)


東大VSプリンストン 6勝4敗で東大の勝ち?という話

両方で教壇に立った著者が東大とプリンストンの比較をしていらっしゃいます。

本人も自白されていますが、かなりの判官びいきかなと思います(笑)。

色々な論点が示されていて、中でも面白かったのは以下の点です。

・日本では試験だけで選んでいるので、人物評価されておらず、総合判断よりも逆に個性的な人がいる(笑)

現在のアメリカの入試制度は、昔ユダヤ人の移民が増えすぎた際の対策として、人物判断を含む総合判断が導入された(それまでは一律学力テストだった)とのこと。そして、現在は表沙汰にはなっていないが、大量に押し寄せるアジア人がその対象になっているかも、とのこと。

これは知りませんでした。

 

私の見立ては、ひいき目に見て2勝8敗かなぁと思います

まあ、私の勝敗予想は誰も気にかけないでしょうが(笑)

費用の安さ、(生徒の粒がそろっている)、試験選抜なので公平な制度である、くらい。

素人の感覚論なので、すみません。様々なご意見があるところでしょう。

 

日米の大学では200年くらいの歴史の差があり、そんなに簡単には埋まらないと思うのですが… 正直言って「格」が違いすぎる気がするのです。

 

世界の若者が最高の教育を目指すというときに、プリンストンと東大だったらどっちを選びますか?

うどん食べるなら讃岐でしょ、ピザならローマでしょ、みたいな感じ?この例えはちょっと違いますね?(笑)

これ、英語でアメリカで英語で出版したらどんな反応が来るのだろう?

「6対4で東大の勝ち」などと言っても、なんか誰も救われないような気がしますが…

 

著者は、東大生のレベルはかなり高く、あとは「瞬発力」と「物怖じしない態度」だけを育てれば、国際社会で十分に通用するレベルであるとおっしゃっています。

まさにその通りだと思います。そして最大の問題は、その「瞬発力」と「物怖じしない態度」はどうやったら得られるのか、なぜ東大を頂点とした日本の教育でそれが育まれないのか、ではないでしょうか?

データが豊富で、新しい気づきがありました。次回作では、そこを深堀りしてほしい!というのが私のお願いです。

 

まあ、でも「8勝2敗でプリンストンの勝ち!」では、本が売れないでしょうからね…(笑)

出版社の誘導でしょうか(笑)

 

PS: 試験制度について

世の中的には、「ペーパーテストのみによる選抜」に否定的な意見が多いようです。

ペーパーテストで測れないもの、おっしゃる通り、たくさんあります。

一方、今回の本では、特定の人種を排除するために人物評価が利用されたという話が紹介されていました。総合評価の負の面です(極端なケースですが)。

 

個人的には複雑な気持ちです。

 

中学受験の時、内申書なしのペーパーテストのみでした。

そう伝えているのに、小学校の担任は母に内申書を渡して「学校に出してください」と言ったそうです。

要らないと断っても、出すようにと渡されたそうです。当然不要なので出さなかったそうです。

少し経ってからアカンと思いつつ内申書の封を開けて見たそうです。

内申書がある学校だったら絶対に通らないような内容だったと…

以上が、私が大人になってから母から聞いた話です。

恥ずかしくなるくらい親バカの母が言うことなので、全く当てにはなりません(笑)

ただ、教師からしたら、気に食わない生徒をつぶすくらいのことはそんなに難しくないかもしれません。

 

一方で、アメリカの大学院受験の際、ペーパーは普通、大学時代の成績は悪すぎた(笑)状態でした。

6校受けましたが、軒並み落ちました(会社からの派遣なので、どこも通らないと大変なことになるのです)

最後の一校で救われました。まあ、テストや成績以外で、何か気に入ってもらえるところがあったのかもしれません。

 

高校時代は、それなりに好青年でした(笑)ので、大学は、もしペーパーのみでなくても、多分合格していたでしょう。ホントかな?

 

というわけで、仮に「学力+人物」の総合評価方式だったら、私の場合はおそらく1勝1敗1分だったことになるでしょう。

ただ、その中学受験での1敗はその後の人生を変えていたくらいインパクトのあった1敗になっていただろうと私には思えます。

 

個人的には、ペーパーテストの限界は理解できますが、人種・門閥・財産的背景・担任の好き嫌いによらない「公正さ」は担保されていると思います。

私は個人的には、公正さには他の多くの価値よりも重きを置いている人間なので特にそう思うのかもしれませんね。

 

総合評価でもいいのですが、いじめ・体罰… 子どもの権利すら守りきれていない学校の現状を見て、本当に子どものためになる公正な制度を創りうるのか?

また、作れてたとしても恣意性を極力排除できるように、適正に運用されうるのか?

ちょっと心配です。この部分は、すんなり信じられるほど無邪気になれない。

 

いずれにしても、影響を受けるのは子どもであり、そして、もし悪影響が及ぼされるとするとそれは大人全体の責任です。

注意深く見ていきましょう。

 

 

 

 






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