思うこと:今の若い人には、個性がなさすぎるぅ~


大人になった「今の若い人」

♪ どこかのエライ人 テレビでしゃべっている

『今の若い人には、個性がなさすぎる』

僕らはそれを見て 一同大笑い

個性があればあるで、押さえつけるくせに~

 

ロクデナシに貸す部屋はねえ(×3) ♪

 

往年のパンクバンド、ブルーハーツの「ロクデナシII」からの一節。

 

「だよなぁ~。そんな大人にはなりたくないよな~」

バンド小僧の端くれだった私もつぶやいていました。

 

あれから30年…(ちょっと綾小路きみまろみたい。笑)

 

エラくもならず、テレビにも出ていないけど、

年齢だけはスッカリこっち側の人間(=大人)になってしまいました。

 

忙しいを言い訳に行動を起こさなかったり、

「まぁ、いっか」とやり過ごしたり、

大人の対応と言いながら言葉を濁したりしながら、日々過ごしています。

 

でも…

「今の若い人は…」「日本の○○は…」などのように、

レッテルを張って一括りに糾弾するようなことはできるだけ避けてきたつもりです。

 

「バブル世代」とか「ゆとり世代」とか余計なお世話です。

やっぱり一人ひとりがそれぞれの人生を生きている訳で、それを一括りにするなんて失礼な話だと思いませんか?

 

ワンフレーズで斬ってみたら気持ちがいいかもしれないけど、

ほとんどの場合、もっと複雑に絡み合っていて、個別の事情も多いから慎重でなきゃいけない。

 

個性があればあるで、押さえるつけるくせに~

協調性に欠けるという自覚も自分なりにあって、

でも、わかりながらも自分らしさにこだわって苦闘していた私には、

このように笑い飛ばしてくれるフレーズは本当に心強いものがありました。

 

色々な経緯があって、現在、私は幼い子どもの教育に携わっています。

 

年代によって少しずつ異なると思いますが、

特に幼児期には、

「個性を押さえつけないこと」、

さらに言えば、

「その子をまるごと受け入れること」、はとても大切だと思います。

 

この時期に、

「自分の全てが安心して受け入れられている感覚」を持てるかどうかが、

自分を大切にする気持ち、ひいては周りも同じように大切にする気持ちに

つながっていくと思うからです。

 

そして、私は持論として、このような感覚がいざというときに自分を支えてくれるもの、

すなわち、「根拠のない自信」につながっていくと考えています。

「根拠のない自信」についてのコラム(タイトルは『運』)は、こちらをどうぞ

 

いいヤツばかりじゃないけど…

こちらもブルーハーツの「Train Train」からの一節。

 

♪いいヤツばかりじゃないけど

悪いヤツばかりでもない ♪

 

そう、残念ながら。世の中いいヤツばかりじゃないんですよね。

 

虐待、ミサイル、戦争、癒着、不正…

世の中は理不尽なことだらけです。

 

特に、イジメとか、全体主義とか、人が集まって主張するとき、

そして、それが正しそうに聞こえるとき、危ない方向に向かっている場合がある、

ということには気を付けておきたいなと思います。

 

要は、「人は群れるとバカになる」場合があるということを、理解しておかないといけないと思っています。

 

「僕はK君になる」

私は小学3年生の頃、クラスの全員から無視をされたことがあります。

理由は私がわがままだったからだと思います。

 

私も意地っ張りなので、別になんともないよ、というそぶりで強がっていたら

クラス替えのない4年生になってもそのままで、

結果として1年以上、学校でほぼ誰とも口をきかない生活が続きました。

 

たまに、ぶつかってケンカになると、クラス全員が相手の応援をします。

 

ある日、またいつもと同じような時間が過ぎようとしていました。

転校してきたK君が

「そんなのおかしいやん。俺はサカちゃんと遊ぶから」と笑顔で言って、

僕のところに来てくれました。本物のヒーロー!

 

それから、魔法が解けたかのように仲間外れがなくなっていきました。

そして、一人ひとりと話をしてみたら、みんないいヤツなのです。

 

この時、子ども心に思ったことです。

・一人ひとりはいいヤツだ。中には悪いヤツもいるけど。

・人は群れると、変になる(ことがある)。

そして、

・僕は、将来K君のような人間になる。

 

ワガママ、気まま、なすがままの私は、基本的にはあまりこだわりはない。

 

ただ、なんか変なのに、周りもなんとなく流されている時、勇気を振り絞る。

「それって、変じゃないですか?」

 

そして、私は時々、周りからうとまれる。言い方も上手じゃないし。

それでも、ここで言わなきゃと思ったら、言う。

 

その後、つくづく思う…

「でもなぁ、K君ならもっとうまく言ったんだろうな。笑顔で言ったりして。まだ、追いつけないな」

 

悪いやつばかりでもない

「いいやつばかりじゃないけど、悪いやつばかりでもない」のです。

 

世の中、捨てたもんじゃない。

 

自分の持ち場・持ち場で、地味に頑張っている人がいます。

 

時々、そういう人に出会えることがあります。

 

ですから、一定の割合で「とってもいいヤツ」の存在を私は信じることができます。

自分も「世の中、よくなーれ」と少しがんばってみようと思えます。

 

色々なことを言う人がいるけど、私は日本に未来を感じることができる。

世の中に貢献するために自分のできる小さなことを大切にしようと地道に動いている人がいるから。

 

自分の信じる道をしなやかに進もうとする個性的な人たち、本当に尊敬します。

そういうのは年代には関係なくて、どっちかと言うと年下の友人たちに多かったりするかなぁ、という印象があります。

 

逆に言うと、

『今のオッサン達には、個性がなさすぎる~♪』って感じです。

あっ、オッサンを一括りにしてしまった(笑)

 

 

PS:

取り止めのない話でしたが、昔から大切にしてきたことを言葉にしてみました。

 

僕を仲間はずれから救ってくれたK君、クラス替えでスーッと距離が空いてそのままです。

 

ブルーハーツ、その後フォローしているわけでもなく、たまにカラオケで歌う程度です。

当時彼らも20代だったんですね。

 

若者も大人になる。大人も昔は若者だった。

若者の時に感じたこと、理不尽への怒り、大切にしたい。

そして、大人だからできること、これも大切にしたい。

 

世代なんて関係ない。色々なものを大切にしながら、日々を生きていく。

 

『Train Train』の最後のフレーズ

♪聖者になんてなれないよ だけど、生きている方がいい

だから僕は歌うんだよ 精一杯デカい声で~

 

見えない自由がほしくて

見えない銃を打ちまくる

本当の声を聞かせておくれよ〜 ♪

 

結論: K君とブルーハーツ、いくつになっても全然かなわない。






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