子育てサプリ:発達段階について③~2歳児の場合:自立と社会性


2歳児:キーワードは、自立と社会性の第一歩

引き続き、発達段階シリーズ第三回目です。2歳児について詳しく述べていきます。

第一回:発達段階(1~3歳全体像)第二回:1歳児、3歳児(次回)もご覧ください>

 

2歳~3歳の間は、次のような特徴が見られることが多いです。

足腰がしっかりして、手先も器用になり、自分でいろいろと挑戦します。

できることが増えて、自信に満ちた1年となります。

感情も複雑になり、表情も豊かになります。

かなり感情のコントロールはできるようになってきますが、一度スイッチが入ると、ぐずって言うことを聞かなくなります(衝動性が残る時期)

親子分離するとほとんどの子どもが泣きますが、養育者以外の優しい大人に愛情を表すようになります。

 友だちに興味が出てくるけど、貸し借りはできない。つまり、一番もめる時期です。

赤ちゃんから幼児に最もダイナミックに発達する1年と言えます。

1年前の写真と比べてみて下さい。とても成長・発達していることに気づきます。人間の神秘。

 

それだけに、大人の感覚だけで考えると「よくわからない」時期でもあります。

発達段階をよく理解して、年齢にあった対応をすると気が少しは楽になると思います。

発達の見え方として個人差も大きい時期ですが、お子さんと比べないようにしてくださいね。誰の得にもなりません。

 

 

2歳児のアドバイス

アタッチメントは引き続き大切

①スキンシップ:ハグ、コチョコチョ、スリスリなど何でも。抱き癖をつけるくらいベタベタで。

②語りかけ:子どもや保護者の気持ちや行動を描写や質問してあげるといいでしょう。

(「うれしいね」「〇〇は楽しいね」「今、歩いているんだね」「怒っているの?」「今、ママはお掃除しているよ」など)

京大総長で霊長類研究の権威が、以下の旨を言っていました。

「人は霊長類から急激に進歩してコミュニケーションのあり方が追いついていない」

「信頼を得るには、一緒に共感できない感覚(触覚、味覚、嗅覚)を共有することが大切」だと。

ここからは私の感覚ですが、「特に小さい頃にきっちりとスキンシップをしたり、ご飯を一緒に楽しんだり」というのは大切なんじゃないかと思います。

いうことを聞かなくなったら、やるだけのことはやって、それ以上は割り切りましょう。3歳までの我慢です。もうそこまで来ています!

親子分離に挑戦してもいい時期です。親と離れて過ごせるようになると、経験(自立や社会性)はぐっと広がります。

①自分のことは自分でする、②お友だちと集団生活をすること、この2つはご家庭だけだとなかなか難しい活動です。

特に、②は非認知能力(社会性、やり抜く力)などが開花するのに必要な環境・機会と考えられています。

習い事なども活用しながら、お子さんの「経験の幅」が広がるような工夫をしてみて下さい。

 

また、専業主婦の子育てで週に1~2回預けることは、お母さんのストレス解消につながります。

あとは、ご家族始め上手くサポートを得て、余裕のある状態で子育てをすることをお勧めします。

 

子どもは2歳を超えると、おおむね「オフィシャルな顔」を持つようになり、家の中では見られないしっかりとした姿を示すようです。

「お弁当を全部食べているようですが。 家だと〇〇」

「お友だちに手がでたりしてませんか? 家だと〇〇」

「片付けとか自分でしているのですか? 家だと〇〇」

個人面談をしますと、実際ほとんどの保護者から質問されます。

 

私たちはスクールでの姿しか見ていませんので、逆にびっくりしてしまいます。

親と一緒だからできる経験、離れているからこそできる経験、がある

ようです。どちらも経験しておいた方が、豊かな経験と言えるのではないでしょうか。

 

話を戻して、他のアドバイスをいたしますと、

同年代の子どもと過ごす時間をたっぷりととるように心がけましょう

友だちとのやり取りから、実にたくさんのことを学びます。

どんどん外遊びをしましょう

運動することで脳も刺激を受けます。体、心、認識面、全ての行為は脳の働きと密接にかかわっています。

 

友達同士のモノの取り合いも、成長のステップだと理解しましょう。

ここも対応が難しいことがありますが、ある程度のモノの取り合いは必要です。

「共有(Sharing)」は3歳児でも重要となってくるので、次回に述べたいと思います。

 

2歳児は大きな変化がある時期で、「大変さ」「ストレス」を感じる時期ですが、

同時に振り返った時、色々な「なつかしさ」を感じさせてくれる時期でもあります。

過ぎさればあっという間、そして、確実に過ぎさります。

 

お母さんとしては、周りのサポートを得ながら、ストレス解消・気分転換を意識してください。

専業主婦のストレスについてのブログはこちら

楽しみまなきゃ損ですよ~。

次回は3歳児です。

<関連記事>

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