プリスクール:その理念・ビジョン・バリュー


私が運営するキッズアイランドの「理念・ビジョン・バリュー」について、ご紹介したいと思います。

 

私は元ビジネスマンでして、ビジネスの現場ではこのような形で「あるべき姿」や「方向性」について、全社員で共有することが重要とされています。

とは言っても、銀行マン時代は、なんとなくそういうものって「きれいごとでウソ臭い」という印象がありましたので、あまり好きではありませんでした。

 

また、教育には、ビジネスのアプローチは「なかなか合わないかな」と思い込んでいたこともあり、作っていませんでしたが、色々と考えるところがあって作成しました。

 

作ってみると、とてもしっくりしますし、講師・スタッフ陣もとても共感してくれました。

 

まず、一枚目が「理念・ビジョン・バリュー」をまとめた全体像です。

理念→ビジョン→バリューの順で上位概念となります。

全体像

 

それぞれ、個別に説明したものをご紹介します。

スクール理念:都会の子どもの「ソダチバ」創り

スクール理念とは…

・スクールの存在意義や使命を内外に示すもの

・スクールの支柱となるべきもの(創業時の精神など)、です。ミッションとも呼ばれることが多いです。

 

私のブログタイトルにもなっている「ソダチバ(造語)」が、私たちの理念です。

キッズアイランドは「ソダチバ」第一号という位置づけです。

 

この理念は、私個人の「志」でもあります。

私が子どもの頃でさえ、「今の子どもはかわいそうだ。川や海が汚れ、空き地や田んぼがなくなり…」と言われました。

今はそんなことをほとんど耳にしません。

しかし、それは改善されたのではありません。

子どもを取り巻く都会の環境はさらに偏ったものとなっています。ここを整備するのは大人の責任です。

私には大それたことはできません。

が、小さな場所でも、できるだけ自然と人に触れる経験を、一方で、東京ならではの文化資産や知見に触れていく、

つまり、「原始と先端」の両方にバランスよく触れる、そんな「場」を創ることは私の使命だと思っています。

 

私はわがままな一方で、とても謙虚wですので、人を育てるとか偉そうなことは言えません。

せいぜいできるのが、「機会」や「場」、つまり体験を生む環境を整備することです。ここでは、人(講師)も環境です。

肩に力の入った人(「さあ、教えるぞ。育ててやるぞ」)は不要です。

 

なぜなら、子どもは「自ら育つ力」を内包していると信じているからです。なので、場づくりなのです。

そして、このように「自然」や「人」とたっぷり触れ合うことは、非認知能力(情緒面など)の発達に重要であることが研究で知られるようになってきました。

やっていることが裏打ちされたようで心強いです

(もうちょっと偉そうな言い方をすれば、ほらね、やっと時代がオレにおいついてきたぜ、ということになります)

 

「志なき者は、魂なき虫に同じ」

西郷隆盛が弟子入りを申し出たと言われる橋本佐内(景岳)が15歳の時に書いた一節からの抜粋です。

キッズアイランド設立から12年経過し、第二弾・第三弾のソダチバを創っていくのが私のこれからの使命だと感じています。

虫にならないように気合いを入れないといけません。

 

ビジョン:自然に触れ合うアットホームな東京No.1プリスクール

ビジョンとは…

・3年から5年後の社会でどうなっていたいかの姿

・全員が一体となって、目指していくべき近未来像、を示します。

私たちは、「自然」×「アットホーム(人)」×「英語」の3つに特徴があるスクールです

日本No.1に!と言いたいところですが、北海道や沖縄に自然で勝てる気もしませんし、都会(特に東京)にあることに意義を感じていますので、東京No.1を目指すとしています。

 

ただ、何をもってNo.1をはかるのは難しいので、精神論で「そこでは負けない気概を持つ」ということにしています。

ここを数値化できないのは、ビジネスマンとしては誉められませんが、スクール運営ではありかと思っています(笑)

 

負けないぞという一端としては、

・自然を感じられる大きな公園の隣に作るために、物件が空くまで待ちます(5年待ったことがあります)

・採用はホントに手間暇かけていて、また、講師は全員フルタイムです(プリスクール系では珍しいと思います)

・英語のレベル維持・アップのため、途中からビギナーはお入れしません(経営的には賢い方法では全くありません)

バリュー:ファースト・ティーチャーにふさわしい人間力を。

バリューとは…

・価値観や優先順位を規定するもの

・判断や行動に迷ったときの助けとなる道しるべ、となります。

 

子どもの安全や成長を担う私たちは、時に深い考えが、時にとっさの判断が必要です。

そこでこのバリュー(価値観)が必要となってきます。

「ファースト・ティーチャーになろう」としていて、そのファーストとは「3つのファースト」からなります。

多少語呂合わせ的なところもあるのですが、うまく3つのファーストが合わさりました。

・人生最初のティーチャー(時期的に)

・子どもファーストの発想で考える

・子どもの人生で一番の講師になる

 

私はわがままですので、自分が関わった人には全員にハッピーになってもらいたい。

それは、生徒や保護者だけでなく、働く仲間に対しても同じです(少し子どもを優先してしまいますが…)。

「大変だったけど、熱意をもって取り組んでいた。あの頃の自分は輝いていた。だから、今の自分がある」

今じゃなくていい、振り返った時に、そのように思ってもらえるような時間と場所を創りたいと思っています。

 

実際に、元講師で結婚・出産を経て、自分の子どもを通わせてくれたり、裏方でサポートしてくれたりする人たちがいます。

スクール運営者冥利に尽きます。

 

皆さん、いかがでしたか?

社内向けのものですが、紹介させていただきました。

ちなみに、私は元ビジネスマンですが、スクールから利益を出すのは上手ではありません。

質へのこだわりが強すぎるのだと思います。

ふがいないとも思うのですが、お金儲けをするなら他に方法はあったと思いますし、好きなことをやっているので良しとします。

 

 

これからも仲間とともに頑張っていきたいと思います。

 

 

<堺谷武志の略歴>

大阪出身、京都大学工学部、南カリフォルニア大学MBA、三菱UFJ銀行を経て、キッズアイランド設立。保育士。一女の父。週末登山家。

現在「都会の子どもに『ソダチバ』を!」プロジェクト推進中
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