困った上司の処方箋(変人的対処術その1)
普段は教育を中心にお話することが多いこのブログですが、今日は人間関係に関するお話です。
先日も耳にしたのですが、まだまだ世の中には「困った上司」がいるようですね。
(まず大前提として、パワハラ、セクハラなど明らかに違法の場合はまず証拠を集めるようにしましょう。今の時代は動画や録音でしょうね)
マウントする上司たち
厄介なのは、違法とまではいかないのだけれども、日本独特の上下関係を利用してマウントしてくるタイプです。
皆さんの周りにもいませんか?いるでしょ?w
こちらとしては「上司だし…」「関係を壊したらいけないし…」「どういう評価をくらうかわからないし…」と気を遣っているのに、気を遣うほどに調子に乗ってくる困った人たち。
今はオーナー経営者の私ですが、前職では人間関係に苦しみました。私の場合、特に性格的に難がありまして…
- 偉そうにする人が嫌い。
- 世の中には、なぜか立場が上なだけで偉そうにする人が多い(と感じてしまう)
- 偉そうな人に卑屈になる自分はもっと嫌い。
ある種の器の小ささなのですが、これって上下関係の厳しいところだと致命的に息苦しい。
それがまた銀行などとお堅めの会社に入ったものですから、
- 態度がなっていない
- 生意気
- 周りからの評判が悪いよ
とか、様々な言い方で詰められるのです。たしかに全部正しい(笑)
社会人の洗礼と言えばそれまでですが…
失敗した時ここぞとばかりに「だから、ダメなんだよ」とか。仕事に関係ないことで詰めてくる、謝っているのにかぶせて来るとか。
やり方がすっごいせこいんだけど、実に多彩にうま~くマウントを取ってくるんですよね、ほんと絶妙~(笑)
そんな上司への処方箋
これは新人時代、銀行のとある支店に配属された時の話です。今となっては感謝しているのですが…
とにかく、わきが甘くて失敗の多い新人の私は、まあ来る日も来る日もいろいろと問題を起こします。
当然怒られてばかり。人格攻撃を受けると、こちらもだんだんと人柄に対してもむかついてきます。
「アカン、このままだとココロが持たない」
ケンカするか辞めるかなど色々と考え抜いたら、突然神の啓示が下りてきました。
「上司と思うから腹が立つ」
⇒「だったら、全員を部下だと思ってみよう」
この辺りの発想の転換、自分で言うのもなんですが変人的じゃないですか?
「ややこしい上司」相手には、こっちが「よりややこしくなる」ことで解決することが多い(笑)
この処方箋「部下だと思ってみる」の実践はこんな感じです。
- 〇〇係長クン(コツは「クン」をつけることw)が最近イライラしているのは何か悩み事があるのかな(多分ボクのせいだけどw)。
- 仕方ないな、飲みにつれていって話を聞いてあげよう(結果、仲良くなったうえにおごってもらったりして。おごってくれなかったら小粒と評価とかw)
- 「申し訳ございません」と深々と頭下げつつ、心の中では「ごめんな~、今回はオレが悪かった、よろしく頼むわ」と後輩に謝る感じ。
- この人苦手やなあ。浪花節で攻めるかな、それとも上からガツンと言ってもらった方がいいかな。かわいそうかな、でも時には厳しくするのも愛情だしなあ。とか。
その内、調子に乗って…
- 「彼はどうやったら人間的に一皮むけるかな」と、勝手に育成計画を立てる
- 部下の割には、ボクより仕事もできるし人脈もあるし、結構使えるやんか(そりゃ、そうだw)
- こいつ不器用だけど意外にエエヤツやん!ってどんだけ上から(笑)
処方箋の効用と副作用
この、一見支離滅裂に見えるこの処方箋ですが、以下のような劇的な効用があります。
- 過激なこと(殴る・キレる・辞める)をしなくても、自分の身と心を守ることができる。
- 上司だからといって、卑屈にならずにすむので精神的に楽。むしろ、心の中ではいつも「上から目線」w
- 上司としてでなく、人として、一人ひとりの特徴に対し具体的に向き合える
ただし、私のような変人が発明した薬ですので、当然副作用があります
- 上司への「心の中の上から目線」がふと言葉や態度に出たりして、回収に困ることがある(時に回収の際に「卑屈」が必要になるケースも)
- 実証例が少ないので、どう転ぶかわからない。なぜか実践をした後輩を見たことがない(んっ?僕って飲みに誘ってもらった側?)
- 逆の立場になった時、自分もそうされているかもしれないと疑心暗鬼になる(そう言えば近頃スタッフからやさしく厳しく諭されるケースが多い)
いかがですかこの処方箋、よくお読みの上でご利用は自己責任でw
PS:
それにしてもこのブログ、上司と表面上うまくやりつつ心の中ではという私のハラグロさが図らずも露呈…
あれっ、もしや困った上司ってボクのこと?
だったらお酒誘ってくださいね~
おあとがよろしいようで。
<堺谷武志の略歴>
大阪出身、京都大学工学部、南カリフォルニア大学MBA、三菱UFJ銀行を経て、キッズアイランド設立。保育士。一女の父。週末登山家。
キッズアイランド代表、HILLOCK Kinder School代表。NPO法人ソダチバ・プロジェクト代表理事
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