TBSラジオ 3/1(金)21:00-22:00 「好奇心プラス」の手元メモ


TBSラジオ 3/1(金)21:00-22:00

「好奇心プラス」の手元メモ

 

  • お二人とも、どうして教育の世界に?

・元銀行員です。アメリカ留学やシンガポール駐在を経て、銀行のアジア戦略の策定・実行をしていました。

・アジアの金融機関を買収したり、ダイナミックでとても楽しい仕事でした。

・銀行を辞めたきっかけは、南の島でサンゴ礁を見た時に突然「ああ、辞~めよ」と思いましたw。

 

・教育を始めた理由:大阪の田舎出身なのですが、東京で娘を育てる中で「なんか都会って息苦しいな。自然もないし」と思いました。

・私の子ども時代は「ザリガニ採りと少年野球」に明け暮れて、楽しかったなあ、とか。

・「都会の子どもがもっと伸び伸び育つ場所を創れないものか」

・それで、緑豊かな駒沢公園のすぐ隣に、子どもが主役になる英語プリスクールを創ることにしました。

・今はプリスクールを3校運営しています。昨年には仲間とともにソダチバ・プロジェクトというNPOを立ち上げて、都会の子どもが伸び伸び育つ場を創っていこうと新たに挑戦しているところです。

 

  • 現状の教育について

Q:STEMやSTEAMなどが、これからの教育のスタンダードになっていくと言われていますが、まずは改めて、このSTEMやSTEAMとはどんな教育概念なんでしょうか?

・理系教育と捉えられがちですが、大きな意味で「表現する」ことと思います。

・これまで:文字を処理する⇒これから:表現する。

 

Q:これまで、そうしたことを教えたことがない先生たちが、そうしたことを教えることになるんでしょうか?

・何が何でもそうしてもらわないといけないですw

・実は、教える(伝える)という概念が変わるかもしれません。主体が教師から学び手に移る。学びをサポートする。教壇という高台から下りて、一緒に学び高め合う姿勢が重要かも。

 

Q:子どもたちのライフスタイルも変わっていくわけですね。

・学び手が主体になる方向になっていくと思います。そうあってほしいです。

 

Q:「学校」には今後どんな役割があると思いますか?

・まずは、基礎的な学力。同時に、人とふれあう、社会とつながる場所としての価値が高まると思います。

・今、世界的に注目されている資質・スキルに「非認知的能力」があります。IQに代表される「お勉強」つまり認知的資質に対して、非認知的な力。具体的な、感情や社会性などの面です。

・例えば、日本人が評価されている「協調性」とか「頑張り」などのチカラは、人と接することでしか生まれません。接する場として学校の重要性は一層高まります。

 

Q:「親」が心がけなくてはいけなこととは?

・教育の役割の一つは「自立と教養を身につける」ことで、それは学校だけが担うものではありません。

・今後はより多様な社会になっていくと考えられ、そうするとより自立が大切になってきます。

・自立をどうサポートするか?自立に良いのは、自分で決断することです。親の押付けや誘導ではなく、幼い頃から自分でモノを決断する機会を積極的に作っていくとよいと思います。

 

  • これからの教育

Q:現在、キッズアイランドではどんな取り組みをされていますか?

・インターナショナルな環境で自然と人にふれあおう!がコンセプト。

・2~3歳の子どもが、公園で自然や季節を感じながら手足指先をたくさん動かす、外国人の感性にふれる、などの活動を行っています。

 

Q:結果として、どういった変化が子どもたちに表れてきましたか?

・今の都会暮らしは人や自然との接点が限られます。色々な経験をして、良い意味でたくましくなっていると肌で感じます。あとは、とにかく「楽しい!」というスクールなので、笑顔がいっぱいです。

 

Q:STEM教育をつうじて、どんなことを身につくのでしょうか?

・13年前から幼稚園後の英語コースで、サイエンスの実験や算数ゲームをしてきました。短時間ですので学習効果というより、「Wao」と驚くとかワクワクする気持ちを大切にしたいと思っています。

 

Q:えてして、STEM教育だと、自然とのふれあいや、人とのふれあいを軽んじてしまうような風潮にあるように思えるのですが、お二人は率先して自然と子供を触れさせようと考えていらっしゃいますが、その理由は?

・AI時代には、不透明なことがいっぱいです。

・目先の情報に右往左往するのではなく、どっしりとした人間力が大切だと考えます。もちろんテクノロジーの理解は重要ですが、あいまいで変化の激しい時代をワクワクしながらしのいでいく、できればユーモアをもって、というのが理想。

・人間力を鍛えるには、自然と人が最適です。これ以上にあいまいで、魅力的な一方で、怖いところがあるものはない。

 

Q:5年後の小学校や中学校の授業はどの様になっていると思いますか?

・どの程度変わるのか、変わらないのか、わかりませんが、個人的には、成績表がなくなっていてほしいですね(笑)。

・テスト対策ってどうしても「☓を探し出して、〇にする作業」ですよね。私は「ある子どもの〇が◎に育つような」そんなサポートに力を注げる教育機関になってほしいと思います。

 

<お二人に>

Q:これからの時代の「幸せ」や「人間らしさ」とは何だと思いますか?

・「幸せ」や「人間らしさ」の定義は、ますます多様化すると思います。昔は村が、昭和には会社が「幸せってこんな感じ」と決めてくれたのですが、これからは「幸せ」の定義を一人ひとりが自分で決めていく必要がある時代だと思います。

・逆に言うと、それだけの選択肢を持てる豊かな時代と言えます。

・個人的な幸せの定義は「自分らしく、人の役に立つ。そして、メシが食える」です。






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