書評:なぜ人工知能は人と会話できるのか


人工知能(AI)の話題が増えていて、特に「将来、その仕事はAIがやるらしいよ」とか「将棋や囲碁もAIが人間に勝った」と言った話があちらこちらでなされています。

で、AIっていったい何でどういう状況なのか、というのは素人(=世の中の多くの人)にはわからないものだと思います。私もその一人。

でも、素人ながらにも何とかして「人工知能とは?」の入口だけでも知る方法はないものかと思っていました。

ご縁もあり、またタイトルも親しみやすいので手に取ってみました。

結局のところ、こんな難しい対象はそんなには簡単にわからないものだということがわかりました(笑)が、それでも書かれている内容自体はわかりやすく、面白いと思った点がいくつもありました。

その辺りを自分のための備忘録も兼ねてまとめます。よろしければご覧ください(自分なりの理解をせんが故に正確性に欠くものもありますが、ご容赦ください)

 

言葉では、身体的経験が大きな役割を果たす

・人間は、身体的経験を通して世界を認識し、言葉を獲得する。

・人工知能には身体がないので、認識できるようになるには記号を与えてもらわないといけない。

・例として、椅子は人間にとって座るものということで定義できる(座れれば、4本足でも、丸太の切れ端でも、岩のくぼみでも「椅子」的な理解ができる)。一方で、人工知能には身体がないので、椅子を認識するのに様々な記号を要する。

・記号と一定の約束事を入れると、簡単な会話できるようになる。

私の感想は「へぇ~、入口の言葉の獲得って人工知能には苦手な分野なんだ。人工知能が進化しているのは与えられた後の話ということか。」

 

ニューラルネットワークってちょっと不思議

・ニューラルネットワークとは、人間の神経ネットワークをモデル化して、より複雑な思考ができるような手法のこと(あっているかな?)。

・記号主義とコネクショニズムがある。

・人間の名人に勝ったアルファ碁が何を考えているかは、人にはわからない(コネクショニズムには思考はあるが、それを言語化する能力がないため)。

・本来コネクショニズムである人間の脳が記号化(言葉化)できるているのがミステリーともいえる

私の感想「ニューラルネットワークの考えていることがわからないってちょっと不気味。そして、人間の脳ってやっぱりミステリーなんだ。」

 

人工知能の未来

・やっぱり、①身体的経験からの言語の獲得、②メタフォー(例え)、ができるかが、言語面における人工知能側の鍵

・ゲームが人工知能の発展に役立っている

・人工知能が独自の言語を持ったら、人工知能文化圏ができるかも。

私の感想「人工知能側の論理と言うものが出てくる可能性がある(?)。権利とか主張しだすのかなぁ」

 

全体の感想「進歩にわくわくする部分、ちょっと不気味な部分(どういう方向に行くのか見えないところ)、人間の不思議さ・言葉の深遠さなどに触れることができました。」

 

人工知能の噂話(乗っ取られる仕事リスト)とかも悪くはないですが、

素人ながら専門的な知識に少しでもにじり寄っておきたいとお考えの方には、わかりやすい入門書(でも、十分に難しいですが)だと思います!

 

 

 

 

 

 

 

 






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