私の英語学習履歴(その2)
前回「私の英語学習履歴(その1)」の続きです。
小5から始まり、社会人になってからも結局ずっとやらざるを得なかった英語の学習ですが、
大人になってからと子どもでの違いについて、私なりの意見を述べたいと思います。
大人になってからの勉強(というより苦行w)
結局、不器用な私は、色々な教材の宣伝に惑わされたり、上手い方法がないかとのたうち回りました。
私なりの結論としては「そんなに甘い方法はなかった」笑です。
大人になってから習得していくには、
- 部活レベルでやる。毎日2時間×3年もやれば「割と野球はできる方です」と言えるレベルになると思います。同じくらいやれば、英語も「そこそこできます」と言えるレベルになるということだと思います。
- スクリプトを見ながら「耳と発音」(→結局、ほぼ音ごと丸暗記w)を徹底してやる
(詳細はこちら「バイリンガル教育:大人の英語力アップ方法(オススメ教材もご紹介)前編」をご参照)
- 仕事面で言えば「英語だけできてもダメ」。英語も仕事も自分の実力の範囲でしのぎながら、どっちも伸ばしていくのが現実的対応でした。当時はアジア戦略担当として、現地ファイナンス会社の買収や地場銀行との共同プロジェクト開発などを手掛けていて、相手方・投資銀行・弁護士・税理士・当局などと交渉をしながらなんとかまとめていました。これは、仕事力と英語力と最後は根性だと思いますw(この辺りは、「同(後編)」ご参照)
ちなみに、上記でご紹介した以外の勉強方法に対する私の印象です(多分、個人的な性格によるものが大きいのですが...)
- 大人向け英会話スクール:通ったことはありません、通うだけで話せるようになる気がしません。通ったとしても日々の研鑽が全てと考えるタイプです。
- 教材:聞き流すだけで話せるようになるという教材はウソだと思っていますw そんなに甘くない。
- 学校英語:ホントちゃんとやって!と思ったものですが、最近は中高の授業で「多読多聴」「シャドウィング」をする学校があって、とても有効だと思います。このような取り組みが広まってほしい。
特にリスニングは「素質」と「幼い頃の経験」によるので、それがない大人にとって「楽な方法はない」というのが(極論ですが)個人的感想です。
繰り返しになりますが、申し上げたいのは「大人になってからは不可能ではないけど、大変だし非効率」「子どもの頃から分散した方が賢明」だと思います。
それに「耳は柔らかい小さい頃からの方が有利そう」だと考えます。
子ども英語に対する考え方
一方で、大人に必要なやり方を子どもに当てはめることはできません。
一気に英語嫌いになってしまいますよね。実際、試験などの目先の成果を追うことで子どもを追い詰めているケースも耳にします。
調査したり、多くの生徒を観察した結果、以下のように考えます。
- リスニングについては子どもの頃からの方が有利そう
- 興味の範囲で、スクールに通いつつ、家で音楽、テレビ、洋画、動画を楽しみながらインプットをする。
- 子どもは興味がなければそっぽを向く。興味は刺激はできるが、強要はできない、誘導はギリギリ(笑)
万人に合うメソッドは難しいですが、公約数として以下は言えると思います。
- 早くから始め、その子の興味と素質に応じつつ「細く、長く続ける」(親としてはそのサポートをする。なんとか10歳くらいまで続けるのが第一目標)
- さらに言えば「時期によって向いていることをする」(例:幼少期=聞いて繰り返す、中高=文章と語彙(究極的には耳から入る暗記)、大=留学。但し、全て音から入る)
- 最後は本人次第と割り切る(英語教育に限らず、子育てで自分と一体視するとろくなことがないと思います)
子どものバイリンガル教育の詳しくは「バイリンガル教育:0~6歳で押さえたい3つのポイント」をご参考ください。
次回、最終編です。
<堺谷武志の略歴>
大阪出身、京都大学工学部、南カリフォルニア大学MBA、三菱UFJ銀行での海外駐在やアジア戦略担当を経て独立。インターナショナルな環境で人と自然にふれあうプリスクール「キッズアイランド」設立。保育士。一女の父。週末登山家。
教育起業家とともにNPO法人ソダチバ・プロジェクトを設立し、代表理事に就任。幼稚園でもインターでもない第三の選択肢「HILLOCK Kinder School」を設立。将来は「ヒロック・オルタナティブ小学校」を創るべく活動中。
(プロフィール詳細はこちら)
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