3月23日にプリスクールの卒業ピクニックを行いました。
その時の保護者の皆さんへのメッセージを掲載いたします。
『保護者の皆さんへ
プリスクールのご卒業、おめでとうございます。
長い方ですと、親子クラスやヤングプリスクールクラスから2年です。子どもの人生の半分以上のおつきあいとなります。
本当に大きく育ちましたね。
保護者のみなさま、送り迎えありがとうございました。晴れの日ばかりではありません。雨、風、雪の中、大変だったでしょう。
泣きわめく子どもを置いてくる日々に、胸を絞めつけられたこともあったと思います。
それを、子どもたちは乗り越えてくれました。保護者のみなさんも乗り越えてくれました。だから、今のこの姿があります。
よく頑張ってくださいました。まずは自分に拍手してあげてください。
3歳の記憶は大人になるとほとんどありません。皆さんもないと思います。
実は5歳児は3歳のことを覚えているそうです。その後、脳が発達し構造が変わるので、3歳頃までの記憶はなくなるのだそうです。
そう、ここにいるティーチャーのことも、今日のピクニックのことも忘れてしまうのです。
でも、わたしはこう思うのです。
心の底から楽しんだら、無意識のさらにその奥深くに
「あぁ、楽しかった」とか「嬉しかった」とかポジティブな気持ちの素が残るのではないかと。
それがこれからのステージにつながっていくのではないかと。
つまり、子どもたちは成長するために忘れるのです。
そして、もう一つ思うことがあります。
3歳までの子どもの記憶は、実はパパとママの物語によって創られていくのだと。
みなさんも子どもの頃の記憶、覚えていないはずなのにあるような気がしませんか?
私からの提案です。
毎年誕生日には、写真や動画を一緒に見ながら話しをしてあげてください。
「あなたが小さい頃は〇〇が大好きだった」
「たくさんの人にかわいがられたんだよ」
そして、ちょっと付け加えてください
「キッズアイランドの講師からとても愛されていたんだよ」と(笑)
そうやって、一人ひとりの3歳までの記憶は紡がれていきます。
楽しい記憶になるには、たくさんの楽しい思い出話をしてあげてください。
そのために、とても大切なことがあります。
それは、保護者のみなさん自身が人生を楽しむことです。
「お母さんだから、お父さんだから、頑張らなきゃ」など世間の型のようなものにとらわれる必要など全くありません。
自分らしくいてください。
完璧な人間なんていません。みんな失敗だらけ。自然体でいいのです。
つらい時は助けを求めましょう。息抜きしましょう。
人類は、ずっとそうやって子どもを育ててきたのです。
そういう意味では、ここにいる皆さんは2,3歳という怒涛の子育て期を共に過ごした仲間だと思います。
この「幼なじみネットワーク」が続いていくと嬉しく思います。
キンダークラスで継続される方もいますが、今日で最後の方もいらっしゃいます。
キッズアイランドは、アットホームで応援団的なコミュニティでありたい。離れてもコミュニティです。いつでも相談してください。
本日はご卒業おめでとうございます。そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします。』