先日の講演より(10)学びの海外事情ー続き


前回はアジア・アメリカ・ヨーロッパの学校について概観しましたが、今回は日本を見てみましょう。

話し出すと個人的な文句が止まらなくなるので(笑)、今回の説明は短めに。

日本の学校

学習だけではなく「生活の場」として、生徒が掃除や配膳をするのは日本の特徴のようですね。

海外だったら「そんな方法でコストカットしているのか」「児童に労働させて虐待になるのでは」とかの意見が出るかもですね。

当たり前すぎて気づかないのですが、色々な日本流があるようです。

 

ブログ「日本の教育の構造に関する本」もご参照ください

 

このスライドを小学校の講演(校長やPTA会長も参加)で話すのは少しガッツが必要でした(笑)

 

やはり私が気になるのは「号令で人を動かす文化」です。

「授業の腕を上げる法則(向山洋一)」の「ゴミを拾いなさいという号令をかける人がいるが、号令は兵隊にかけるものである。子どもは兵隊ではない」という強烈な言葉は私の心にずっと残っています。

昔「休め、気をつけ」を10回以上繰り返す教師がいて、バカじゃないかとか思っていましたが、今はさすがに…(笑)

と思っていたところ、先日「グーピタピン」(お腹と机の間にグー、足の裏をピタとつけて、背中をピンと伸ばす)とを繰り返すことを学校ぐるみでやっているとの新聞記事(by 苫野一徳さん)を読んでめまいがしました。

 

学校に限らず、日本では「目上が下の足りないところを指摘して、正すこと」が「教育」や「指導」とか呼ばれることが多い気がしていまして。

先輩後輩関係、部活、バイト先、職場でも、いろんな局面で、時には理屈がおかしかろうが

「文句を言わずにまずは従うことが善で、従わないと圧がかかる」そんな空気を感じませんか?

多分教師も同じことを上の管理者からもやられてたりするんですよね、きっと。

 

そろそろ、×を探して〇にする作業を教育・指導と呼ぶことをやめて、〇が◎になるようなサポートをする環境を作る方向に舵を切りたいです。

 

日本や日本文化の素敵なところ

でも、結局みんな日本が好きなんですよね。文句を言っている私も含めて(笑)

特に、私が助かったのは「財布が返ってくる国」ですw

5回以上なくして全て返ってきました。一回だけ戻ってこなかったのはジャカルタ(笑)

 

財布が返ってくる国なんて、世界中どんな為政者が目指してもまずはできない。

これも日本の文化と教育のおかげでしょう。

ただ、私は毎回返ってくるのがやや気持ち悪かったりします(笑)

5回のうち1回・2回は返ってこないくらいが人間らしいかなとか勝手なことを思いますw

 

そんな日本人、日本の教育の良さが一層輝くためにも「学びが子どもたちの手元に戻ってきますように」と強く思います。

 

<堺谷武志の略歴>

大阪出身、京都大学工学部、南カリフォルニア大学MBA、三菱UFJ銀行を経て、キッズアイランド設立。保育士。一女の父。週末登山家。

現在「都会の子どもに『ソダチバ』を!」プロジェクト推進中
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