先日の講演より(5)ホモサピエンスの潜在能力


スライドシェア・シリーズ⑤
ホモサピエンスの特徴の続きと、家庭でできることについて書きました。

ホモ・サピエンスの特徴

私は以前から「ヒトってなに?」ということに興味があり、その派生で類人猿も好きです。

 

昔、キッズアイランドの遠足で「Tak失踪事件」が起こったことがありました。

コースから少し離れたケージのチンパンジーに私は魅入られてしまっていたのです。

それ以降は「下見で見せてあげるから、当日はなしね」となりました(笑)

 

今西錦二から始まる京大の霊長類研究の系譜に山極教授(京大総長)がいらっしゃいます。この方の本や講演は面白いです。

私たちが当たり前だと思っているヒトの常識が、他の類人猿との比較で覆されていきます。

 

人間に白目があるのはなぜか?ゴリラ、チンパンジー、オラウータン、確かに黒目しか見えません。

これは、白目があることで、目の動きがよりわかりやすくなるからだろうとおっしゃっています。

猿は目を見るとケンカになりますが、ヒトは目を見て信頼を築きます。

 

人は食べ物を分け合い、向かい合って食べる。類人猿は自分のものは自分で取って、背を向けて食べるそうです。

 

だから「目を見ながら、食事を一緒に食べる」のは極めて人間的な行為で、だからとても大切なんだよ、となります。

 

NHKスペシャルでは、人が生き残ったのは海の幸を食べるという奇策に出たからと言っていました。

確かに森の動物が食べるものではありません。氷河期でやむなくアフリカ南端にたどり着いた人類は海に手を突っ込みました。

貝ってあんな気持ち悪いもの、人類で最初に食べた人はイノベーター(変人)です(笑)

 

また、他の動物が火を怖がる中、人間だけがツールとして味方につけた。

どんどん地球上を移動した。くりぬいた木の舟で海を渡った。

いずれもすごい好奇心です。生き抜くためには何でもやるという好奇心が人類を発展させたのかもしれません。

(必ずしも地球にとっていいことかは置いておきますw)

 

他にも人間(=ホモ・サピエンス)ならではの特徴があります。

このホモ・サピエンスの潜在能力を解放してあげたら、もう少したくましく、大らかに生きられそうな気がするのですが、皆さんはいかがですか?

 

人と自然にふれあうためにご家庭でできること

 

シンプルに言うと「時には自然に放り込む」ということだと思います。

あとは、目を見て話す、食事を一緒にする、など当たり前のことをすることも人間性確保のためには大切そうです。

 

「赤ん坊のじっと目を見つめること」「幼児の堂々巡りの話を聞くこと」

いずれも大人の観点で、仕事として捉えると非効率と言えます。

でも、この時間を惜しまないという非効率さこそが、子どもにとっての育ちの燃料だったりします。

そして、大人も忙しい現代生活の中で人間性を取り戻す時間だったりするのです。

 

0歳の赤ちゃんにジョギングを無理強いしないでしょう。2歳の子にドリルを押しつけないですよね。

じゃあ、5歳の子は?、10歳の子は?、何をして、何をしないでおくべきなのでしょうか?

人類の進化に反するようなことは望ましくないのではないか、私はそう思います。

 

その中で、全ての子ども(いや、大人も)に共通することは「好きなことをする」ことです。

子どもの時に遊びつくす体験。遊んでも遊んでももっと遊びたいという気持ちを大切にしたいですね。

好きなことすら一所懸命できない人は、やらないといけないことを一所懸命できるわけがない。

満足した子ども時代を過ごしたは、次の世代に満足できるような環境をつくろうとする。

二度と戻らない子ども時代、ぜひ遊びつくしてほしいと思います。

あ、そうそう、大人も遊びましょうね!やりたいことを先延ばしにせずにやりましょうね!w

 

 

<堺谷武志の略歴>

大阪出身、京都大学工学部、南カリフォルニア大学MBA、三菱UFJ銀行を経て、キッズアイランド設立。保育士。一女の父。週末登山家。

現在「都会の子どもに『ソダチバ』を!」プロジェクト推進中
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