シリーズ「教育への情熱」:日本型プリスクールの伝道師 加藤太郎さん(中)


日本型プリスクール」の伝道師、加藤太郎さんへのインタビュー(続き)です。

 【シリーズ「教育への情熱」とは?】

「自らを教育に捧げる人の話を聞きたい」という一念で、企画したこのシリーズ。その情熱や行動力を心からリスペクトし、私の憧れだったシュリーマンの自伝「古代への情熱」を模してタイトルをつけました。題して、「教育への情熱」。お楽しみください。

(プリスクール加盟校向けのプレゼンテーション)

 

約10年間奮闘したイラストレーターをあきらめ、キャンプ事業で身を立てようと奮闘した加藤さんでしたが、

またまた壁にぶち当たりました。

いったい、これからどうなっていくのでしょうか?

 

幼児教育との出会い

実は、アメリカを行き来する中で、幼児教育が体系的に構築され、産業として発展しているのを横目で見ていました。

2歳になる直前の娘を連れ、ミネソタのチャイルドケアセンターを視察し、色々とプログラムも研究したりしました。

それでアメリカの幼児教育プログラム、これがまた美しかったんです。

次第に、これを日本で普及させたいと考えはじめます。

自分の子どもがちょうど幼児期だったことも背中を押された要因になりました。

幼児教育プログラムの普及に全てを懸ける(ラスト・チャンス)

ただ、今度の決意はこれまで以上のものだったそうです。

イラストレーターも挫折した。キャンプ事業も挫折した。

自分は30代に差し掛かっているのに、何一つモノにできていない。

これが最後のチャンスだ。これで挫折したら、ただの人で終わる。

幼児教育に、この後の人生の全てを懸けよう!

 

加藤さんは、自ら提案もしたベンチャー企業の役員として、幼児教育に本格的にかかわります。

そして、人生で初めて本格的な勤め人になったわけです(笑)

全てを懸けるとの決意通り、当初9カ月間は休みゼロ、2年弱で数日しか休まない徹底ぶりでした。

色々なことをやりました。市場開発が終わったら、フランチャイズ本部の構築。

そして、プログラム開発など、色々やっているうちにだいぶ鍛えられました。

様々な課題に全力でぶつかる中で、加藤さんはビジネスマンとしてのスキルも高めていきます。

理想のモノをイチからツクる

1996年1月、加藤さんは満を持して独立、現在の会社を設立しました。

「起業前にワシントンDCで開催されたNAYEC(全米幼児教育協会)のコンファレンスに参加しました。

その参加者は、①スクール経営、②教具サプライヤー、③出版などのソフト提供者、に分かれます。」

「そして、起業時の選択もおおむねこの3つが考えられました。

4日間通いつめた会場の熱気の中で、3つ目の道であるソフトで身を立てる。

具体的には『プログラムを開発し普及させよう』と決めました。」

それが、自分のやりたいことであり、自分を生かすための唯一の方法であり、差別化を図る上での選択肢だったのです。

今思えば、起業を前にした不安と妄想が生み出したものだったかもしれません。

ビジネスの師でもある父には、ソフトで食べていくのは難しいと言われました。

 

35歳、やっと道を見つけました。

実に、大学中退から15年もの月日が経過していました。

「自分の理想とするものを追及するには、一から自分で創らないといけないんです」

とてもシンプルながら、いいものを丁寧に作りたいという想いがこもっています。

15年かけてグルリと、加藤さんの原点である「クリエイター魂」に回帰したのでしょうか。

ちょっと大げさに言いますと、スティーブ・ジョブズがマッキントッシュ開発時、無関係に思えたカリグラフィー(美しい書体)がつながっていったように、

加藤さんのイラストレーターやキャンプ・プロデューサーとしての経験は、幼児教育プログラムの開発において必然だったのかな、とも感じました。

(ラーニングネットワークがサポートするプリスクールにて)

日本人の子どもが気軽に通えるプリスクールを!

加藤さんは「日本人の子どもたちが気軽に通える、質の高いプリスクールを普及しよう」というビジョンを携え、新業態のスクールを開設していきました。

独立当初、提案書だけのプランに賛同いただき、ともにプリスクール市場の形成に携わってくださったオーナーの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

今思えば、あれがプリスクール業界の黎明期だったのかもしれません。

「実はこれらのことを、モントリオールで開催されたワールドフォーラムで日本の事例としてプレゼンをしたことがあります。結構、評判良かったです(笑)」

→筆者注記:サラッとした発言ですが、かなりすごいことではないでしょうか?

「創業して20年以上が経過しましたが、全国にこのプログラムを普及したいという想いは一度としてぶれたことはありません。」

 

 

日本型プリスクールの伝道師:加藤太郎(下)へ続く>

 

 

ラーニングネットワークからお知らせ

・フェイスブック: www.facebook.com/learningnetwork.japan

・プリスクール開設に興味のある方 → ファーストラーニング事務局まで www.learningnetwork.co.jp

・幼児教育を学びたい方 → チャイルドエデュケーションwww.childeducation.jp

・子どもをプリスクールに参加させたい方 → お近くの各加盟校まで直接  www.firstlearning.jp

 

 

<関連記事>

シリーズ「教育への情熱」:日本型プリスクールの伝道師:加藤太郎さん(上)

シリーズ「教育への情熱」:日本型プリスクールの伝道師:加藤太郎さん(下)






著者・堺谷武志が運営するプリスクールは「キッズアイランド」はこちら

著者・堺谷武志の個人Facebookページはこちら
お気軽にお友達申請してください。ブログの更新情報やその他趣味の山登りについて等も投稿しております!



ここまでお読みいただき、まことにありがとうございます。 応援していただける方は、以下のボタンを押していただけると助かります(サイトに飛びますがそれだけで、清き一票と数えられます) にほんブログ村 教育ブログ 教育者(幼児教育)へ
にほんブログ村

Follow me!